
パウルス・ポッテル
1625–1654 · ネーデルラント連邦共和国 · バロック
ストーリー
パウルス・ポッテルは28歳で世を去ったが、それでも彼の一枚はオランダの国宝となった。1647年に仕上げられた《若い雄牛》は、低い空を背に、ほぼ等身大の雄牛を描いている。あまりに丹念に描かれているので、蠅や粗い毛並み、濡れた鼻づらまで見分けられる。ふだんは英雄や聖人にしか許されない大きさを与えられた、一頭の家畜である。
ポッテルはまさにこれを専門にした。平らなオランダの牧草地の牛や羊や馬を、間近に観察し、雄大な天候の下に据えたのだ。壮大な歴史画の画家であふれた時代に、彼は家畜を生涯の主題とし、それをほとんど誰よりもうまくやってのけた。
彼はデルフト、ハーグ、アムステルダムで働き、庇護者のいる土地へと移りながら、結核が1654年に彼の命を奪うまでの短い画業に、目を見張るほどの量の仕事を詰め込んだ。《若い雄牛》は幾世代にもわたってハーグに掛けられてきた。かつてはあまりに高く評価されたため、ナポレオンの時代に戦利品としてパリへ運ばれ、のちにようやく返還された。
