
Niccolò Livaditti · PD
働く婦人
作品情報
ストーリー
この肖像を描いたニッコロ・リヴァディッティは、もともとトリエステに生まれ、イタリアの秘密結社カルボナリの蜂起に加わった人物だった。運動が挫折すると国を追われ、旅回りの一座とともに1830年ごろモルダヴィアの都イアシにたどり着く。そこで彼は、貴族たちのあいだで最も人気のある肖像画家になった。一家そろっての集団肖像を得意とし、注文はイアシ周辺の町々にまで広がっていった。1850年ごろに描かれたこの針仕事にいそしむ女性の絵も、そうした上流社会の日常のなかにある。政治に追われてイタリアを離れた画家は、その後もモルダヴィアにとどまり、1858年にこのイアシで生涯を終えた。