
Possibly Colart de Laon / Colart de Laon · PD
ゲッセマネの祈りと寄進者オルレアン公ルイ1世
作品情報
ストーリー
左でひざまずく人物は、フランス王シャルル六世の弟オルレアン公ルイである。王はたびたび狂気の発作に見舞われ、その間、実権を握っていたのは長らくこのルイだった。袖に刺繍された蕁麻(いらくさ)の葉が彼の個人の紋章で、それによって身元がわかる。聖アグネスが彼を差し出し、かたわらでキリストはゲツセマネの園で祈っている。板絵が描かれたのは1405年ごろで、その数年後の1407年、ルイはパリの街路で従兄のブルゴーニュ公の手の者に暗殺され、長い内戦の火種となった。この作品は2011年、作者不詳のままマドリードの市場に現れた。プラドで調査と修復が行われ、彼に仕えた画家コラール・ド・ラオンの作と見なされた。もとの額縁と両脇に残る蝶番の跡から、三連祭壇画の中央の板であったことがわかる。