
Ragnhild Keyser · PD
甲冑
作品情報
ストーリー
1926年、ラグンヒル・カイセルはすでに六年をパリで暮らし、アンドレ・ロートとフェルナン・レジェの画室をくぐり抜けていた。当時この二人は、世界を滑らかな面と硬い稜線として見ることをヨーロッパの半ばに教えていた画家である。彼女は、その教えを故郷へ持ち帰った少数の北欧の女性たちの一人だった。帰る先は、なお風景と情緒に忠実なノルウェーの美術界である。この絵は彼女の最も先鋭だった時期、のちに北欧キュビスムと呼ばれる1925年から1927年ごろの作にあたる。一つの人影が、赤い点をただ一つ記した青白い盾を掲げている。ほとんど的である。こうした作品の少し後、カイセルは北欧キュビスムの展覧会に出品して相応の反響を呼び、やがて画風をやわらげ、見てそれと分かる形へと戻っていった。