
Ion Theodorescu-Sion · PD
舟
作品情報
ストーリー
「舟」。ルーマニアの画家イオン・テオドレスク=シオンが1927年に描いた、黒海沿いのバルチクの舟です。当時のバルチクは南ドブロジャに属するルーマニアの町で、両大戦間には画家たちが集う海辺の芸術家村になっていました。女王マリアがここに離宮を築いたことでも知られます。若い頃に印象派から出発したシオンは、この頃には印象派を離れ、明快で堅固な形を求める「ルーマニア主義」と呼ばれる潮流の中心にいました。水辺に引き上げられた舟の、単純化された量感と落ち着いた色合いに、その転回が表れています。