
Édouard Manet, Boy Carrying a Sword, 1861. Wikimedia Commons. · PD
剣を持つ少年
作品情報
ストーリー
1861年のパリでは、スペイン趣味が流行していた。皇帝ナポレオン三世の妃ウジェニーはスペイン出身で、宮廷にも街にもスペイン風がもてはやされていた。マネはこの頃、ベラスケスら黄金時代のスペイン絵画に夢中で、その影響がこの一枚にはっきり表れている。モデルは十歳ほどのレオン・レーンホフで、17世紀スペイン宮廷の小姓の衣装をまとい、身の丈に近い大きな剣と帯を抱えている。レオンはのちにマネの義理の息子となるが、その素性については実子だとする説もあり、いまも定かではない。暗い背景から少年の顔と白い襟だけが浮かび上がる描き方は、スペイン絵画ゆずりのものだ。ニューヨークのメトロポリタン美術館にある。




