
William Holman Hunt · PD
クローディオとイザベラ
作品情報
ストーリー
ホルマン・ハントがこの絵を描いたのは1850年、ラファエル前派兄弟団が生まれたばかりの頃だった。若いイギリスの画家たちが集まり、木の葉一枚、石ひとつに至るまで自然に忠実であろうとした一団である。主題はシェイクスピアの『尺には尺を』から取られている。クローディオは死刑を宣告され、妹イザベラが兄を救う道はただ一つ、裁判官アンジェロに身を委ねることだけだった。窓辺に鎖でつながれたクローディオは、それを承知してくれと妹に懇願する。牢を正確に描くため、ハントはロンドンのランベス宮にある本物の独房で制作した。湿った石壁や、壁を這いのぼる苔にそれが表れている。クローディオは膝のリボンをいじっている。この小さな落ち着かない仕草で、画家は臆病へと自分を説き伏せていく男を描き出した。




