
Umberto Boccioni · PD
サイクリストのダイナミズム
作品情報
ストーリー
ボッチョーニが《自転車乗りのダイナミズム》を描いた1913年、イタリアの未来派はその勢いの頂点にあり、美術館とローマの過去と決別して、速度と機械と近代の都市生活をたたえよと叫んでいた。だからここでの自転車乗りも、静止した一瞬ではない。乗り手と車体は弧と円錐と斜めの線に分解され、画面を横切って突き進み、色は動きにぶれたように帯となって流れる。ボッチョーニが写しとろうとしたのは、自転車乗りの見た目ではなく、前へ突き進むその感覚だった。三年後の1916年、彼はヴェローナ近郊の軍事演習で落馬して命を落とす。33歳だった。




