
Édouard Manet · PD
プティ=モンルージュの雪景色
作品情報
ストーリー
マネがこれを描いたのは1870年の冬で、しかも一兵士としてだった。その秋、プロイセン軍がパリを包囲し、食糧も薪も断たれると、マネは国民衛兵に加わった。街の南のはずれ、プティ・モンルージュ界隈の雪をとらえたこの小さな寒々しい眺めは、彼が歩哨の合間に描いたものである。ふつうの意味では、これはほとんど絵と呼べない。白くなった道に黒い人影がいくつか、重い空の下、寒さのなか戸外で手早く仕上げられている。マネは風景をめったに描かず、屋外で制作することもほとんどなかったから、これは彼にしては珍しい。彼はこれを、ほとんど家族への手紙のように送ったらしい。包囲のただ中の暮らしがどんなものかを伝える、短い便りのように。




