
Jean Cousin · PD
エヴァ・プリマ・パンドラ
作品情報
ストーリー
ラテン語の題名がすべてを語っている。「エヴァ、最初のパンドラ」。1550年ごろ、ジャン・クーザン(父)は、創世記のエヴァとギリシア神話のパンドラを一つの身体に重ね合わせた。人間に災いをもたらしたとして伝承が名指ししてきた、二人の女である。この取り合わせは人文主義者の知的な遊びで、当時イタリアの巨匠たちをフォンテーヌブローに招いていたフランソワ一世の宮廷の趣味によく合っていた。引き延ばされた脚と流れるような身体の輪郭は、ロッソ・フィオレンティーノやプリマティッチョから学んだものだ。女は風景へと開けた洞窟に横たわり、片手は蓋をした壺に置かれ、手首には蛇が巻きつき、もう一方の腕は髑髏にもたせかけられている。クーザンの真筆と確実にいえる数少ない絵の一つで、彼は同時代にはむしろステンドグラスの名手として知られていた。