
Arthur Segal · PD
赤い帽子の少女
作品情報
ストーリー
1910年は、アルトゥル・セガールにとって忙しい年だった。ベルリンでは仲間とともに新分離派を立ち上げ、故郷ルーマニアでは彼の関わった展覧会が「最初の近代美術展」として話題を呼んでいた。ヤシに生まれベルリンとパリで学んだ彼は、印象派を通り抜け、色面を大胆に区切る独自の様式へと向かいつつあった。赤い帽子の少女を描いたこの絵にも、輪郭を強め、色を平らな面として置く新しい感覚がのぞく。数年後には戦争を避けてスイスのアスコナに移り、チューリヒのダダの仲間とも交わることになる画家の、転換期に近い一枚である。

