
Albrecht Dürer, Haller Madonna, 1495. Wikimedia Commons. · PD
ハラーの聖母
作品情報
ストーリー
1490年代半ば、若きデューラーはアルプスを越えてヴェネツィアを訪ね、イタリアの絵を貪欲に吸収して故郷ニュルンベルクへ戻った。この聖母子には、その旅の成果がはっきり表れている。手すりの向こうに聖母を据える構図はベッリーニら北イタリアの手本に学んだもので、背後には南国風の城や湖が広がる。一方で幼子の巻き毛や布のしわの細やかさには、北方仕上げの緻密さが息づく。イタリアと北方、二つの流儀が一人の画家のなかで出会っている。板の裏にはニュルンベルクの名家ハラー家の紋章が描かれ、それがこの絵の通称の由来になっている。




