
Edvard Munch · PD
戸外にて
作品情報
ストーリー
1891年、二十七歳のエドヴァルド・ムンクは、ノルウェー国家の旅行奨学金を得て、その年の大半をフランスで過ごした。パリと、陽の暖かいニースの海岸とを行き来する日々である。フランス絵画との間近な出会いであり、しばらくのあいだ、それは彼を戸外へ、光のなかへと連れ出した。当時のパリの画家たちは、純色の小さな筆触をひとつひとつ分けて置き、そこから画面を組み立てていた。ムンクもその年、自らこの手法を試している。この戸外の情景は、まさにその時期に生まれた。のちに《生命のフリーズ》を埋めていく、愛や病い、不安といった暗く室内的な主題へ沈んでいく前のことだ。この画布を彼は生涯手放さず、1944年に世を去るとき、数千点の作品とともに市へ遺贈し、こうしてオスロのムンク美術館に収められた。




