
ホロフェルネスの首を持つユディト
作品情報
ストーリー
この絵には、聖書の物語を超えて画家自身の生活が刻み込まれている。フィレンツェの画家クリストファノ・アッローリは、勝ち誇るユディトのモデルに愛人「ラ・マッツァフィッラ」を据え、切り落とされたホロフェルネスの首には自分自身の顔を描いたと伝えられる。傍らの老女は、その愛人の母だという。破局した恋の痛みを、旧約聖書の一場面を借りて描いたわけだ。1613年ごろの作で、絹のように輝く金の衣、青いドレス、垂れ下がる生首の対比が、バロックらしい濃密な色彩で描き分けられている。フェルディナンド2世・デ・メディチはこの構図を気に入り、アッローリは同じ主題を何度も繰り返し描くことになった。
