
John Singer Sargent, Madame X (Virginie Amélie Avegno Gautreau), 1884. Wikimedia Commons. · PD
X夫人(ヴィルジニー・アメリー・アヴェニョ・ゴートロー)
作品情報
ストーリー
1884年のパリのサロンで、この肖像画は大きな騒動を巻き起こした。描かれたのはヴィルジニー・ゴートロー、アメリカ生まれの銀行家夫人で、パリ社交界で美貌を知られた女性だ。青白い肌に黒いドレス、横を向いた誇らしげな横顔。当初、右肩のドレスの肩紐は、片方だけずり落ちて描かれていた。それが露骨すぎると非難を浴び、サージェントはのちに肩紐を描き直している。母娘は名を伏せてほしいと訴え、絵は《X夫人》とだけ呼ばれることになった。批判を受けたサージェントは、まもなくパリを離れてロンドンへ活動の場を移す。何年もたってから、彼はこの絵を自分の最高の仕事だと語っている。




