
I, Sailko · CC-BY-SA-3.0
聖母子
作品情報
ストーリー
ボッカッチョ・ボッカッチーノは、16世紀はじめのクレモナで町いちばんの画家だった。1506年から、彼はクレモナ大聖堂の内部を聖母マリアの生涯の場面で飾る大仕事にかかっており、この《聖母子》が描かれた1510年ごろは、まさにその只中にあたる。フェラーラに生まれヴェネツィアでも活動した彼は、ジョルジョーネに通じるやわらかな光と色を、北イタリアのクレモナに持ち込んだ。その穏やかで甘やかな聖母像には、ヴェネツィア仕込みの空気がにじんでいる。彼の工房からは息子のカミッロら次の世代が育ち、クレモナ派の礎となった。
