
Caravaggio, Madonna of the Rosary, 1607. Wikimedia Commons. · PD
ロザリオの聖母
作品情報
ストーリー
カラヴァッジョは1606年、ローマで人を殺めて逃亡の身になっていた。その逃避行の途中、ナポリで手がけた大きな祭壇画のひとつがこれである。高さは三メートル半を超える。画面では、聖母に命じられた聖ドミニクスが、群がる貧しい人々へロザリオを配ろうとしている。差し出される手の持ち主たちの足は、やはり汚れて裸足だ。買い手のつかなかったこの絵に目をとめたのが、当時アントウェルペンで活躍していた画家ルーベンスたちだった。彼らは仲間で金を出し合ってこれを買い取り、故郷のドミニコ会聖堂へ寄進した。左端からこちらを見つめる寄進者らしき男が誰なのかは、いまも分かっていない。




