
Didier Descouens · PD
黄道十二宮の聖母
作品情報
ストーリー
15世紀半ばのフェラーラ。エステ家の宮廷にとって占星術は遊びではなく、彼らはホロスコープを注文し、宮殿の壁を黄道十二宮で埋め尽くした。宮廷画家コジモ・トゥーラは、その世界を私的な祈りのための小さな板絵のなかに持ち込んだ。聖母の背後にはかつて黄道十二宮をめぐらせた金色の輪があり、今ではほとんど消えているが、それは幼子を宇宙の時をつかさどる主として示している。マリアの青い外套と赤い衣は、エナメルのように硬い襞に整えられ、フェラーラ派の目印となった鋭い輪郭線で縁取られている。板の下辺には、優しい息子を目覚めさせてほしいと母に願う詩句が今も読み取れる。