
Albrecht Dürer · PD
ひわの聖母
作品情報
ストーリー
デューラーがこの板絵をヴェネツィアで描いたのは1506年で、そのことをはっきり残そうとした。画面左下の小さな机の上には、ドイツ人アルブレヒト・デューラーがこの年に描いた、と自筆で記した紙が置かれている。彼はこのとき長くこの街に滞在し、ヴェネツィアの画家たちが温かい色と柔らかな光で何をするのかを学びながら、地元の絵師は自分を敬いつつ妬んでもいる、と故郷へ書き送っていた。絵の名は、幼子キリストが挙げた腕にとまる小さなヒワ、アトリの仲間の鳥に由来する。聖母のまわりでは、宙に浮かぶ二人の天使が赤と白の薔薇の花輪をかかげ、その奥には廃墟や農家の点在する広い風景が開けている。




