
Didier Descouens · PD
マルグリット・ド・コンフラン
作品情報
ストーリー
1876年ごろのマネは、もはや十年前のように物議をかもす存在ではなかったが、それでも公式サロンの華やかな舞台からは距離を置いて描き続けていた。マルグリット・ド・コンフランと出会ったのは、妻シュザンヌが自宅で開く音楽の夕べで、彼女はいつも母親に付き添われてやって来た。マネは彼女に幾度も繰り返しポーズを頼み、この楕円形の肖像も、長年のあいだに描いた五点のうちの一枚である。高尚な主題も神話もなく、ただ上流社会の若い女性が、間近から、静かで親しげなまなざしで見つめられているだけだ。のちにマルグリットは結婚し、ダンジェリ夫人と呼ばれることになる。この絵は今、パリのオルセー美術館の所蔵だが、実際に目にできるのは遠く離れたトゥールーズのオーギュスタン美術館である。




