
Édouard Manet, Masked Ball at the Opera, 1873. Wikimedia Commons. · PD
オペラ座の仮面舞踏会
作品情報
ストーリー
1873年の秋、マネがこの絵を仕上げてまもなく、ル・ペルティエ通りの古いオペラ座は火事で焼け落ちた。彼はそこで、謝肉祭のあいだパリじゅうを引き寄せた仮面舞踏会を、実際に眺めながら写生していた。目を引くのは、男たちがほとんど黒い燕尾服にシルクハット姿なのに対し、女たちは仮面と衣装で顔を隠していることだ。つまりこの絵は、数か月後には消えてしまう場所をとどめている。画面の上端では、縞の靴下をはいた小さな二本の脚が手すりから垂れていて、上の桟敷にいる仮装した人物の、見えるのはそれだけである。




