
Marie Bracquemond · PD
セーヴルのテラスにて
作品情報
ストーリー
1880年ごろ、マリー・ブラックモンはアングル譲りの滑らかな描き方から離れ、ルノワールやモネのような、光にあふれた自由な筆へと移っていた。その転換がもっともはっきり見て取れるのが、このテラスの情景である。舞台はパリ郊外セーヴルにある彼女自身の家のテラスだ。正面を向いた女性と横顔の女性の二人は、じつは同じ一人の人物、妹のルイーズ・キヴロンがそれぞれのポーズをとったものだという。彼女は印象派展に出品した数少ない女性画家の一人で、同じ年の展覧会にも加わっている。夫で版画家のフェリックス・ブラックモンはこの新しい方向をあまり快く思わず、十年ほどのうちに彼女はほとんど絵を描かなくなった。
