
Edgar Degas · PD
オーケストラの楽団員
作品情報
ストーリー
ドガはこの画布を1870年ごろに描き始めた。数年後、いったん友人に贈った絵を取り戻して手を入れる。左右を数センチ切り詰め、上辺に画布を継ぎ足して天井を高くし、舞台を広く開いた。ここでは二つの世界が向かい合う。下のオーケストラピットでは、楽員たちが黒い燕尾服で背を向け、重く、ほとんど肖像画のように描かれる。その上でバレエの踊り子たちが照明に輝き、素早く緩い筆触で捉えられる。バレエそのものよりも、最前列から見上げるこの切り取られた奇妙な眺めに惹かれ、ドガは生涯くり返しパリ・オペラ座へ通った。




