
I, Sailko · CC-BY-SA-3.0
男性の肖像
作品情報
ストーリー
1550年ごろのアウクスブルクは、ヨーロッパでも指折りの富める自由都市だった。フッガー家をはじめとする大商人が皇帝カール5世に金を貸し、帝国議会がたびたびこの町で開かれた。クリストフ・アンベルガーは、その繁栄した商人貴族たちの顔を描き続けた肖像画家である。その作風はハンス・ホルバインに近く、抑えた色調と静かなまなざしで人物をとらえた。この《男の肖像》のモデルが誰であったかは伝わっていない。ただ、アンベルガーが筆をとった相手の多くは、まさにこの町で財を築いた市民たちだった。