
Giulio Romano, Portrait of a young woman, 1520. Wikimedia Commons. · PD
若い女性の肖像
作品情報
ストーリー
この若い女性の肖像は、1518年から1520年ごろ、ローマのラファエロの周辺で生まれた。ちょうど巨匠が1520年に若くして世を去り、その工房が始めかけの仕事を仕上げねばならなかった時期にあたる。どの部分を誰が描いたのかは、今なお研究者を悩ませている。X線が19世紀の後世の加筆の下をのぞくと、手と袖は後から加えられたものだと分かった。もっとも有力なのは、ラファエロの最も才ある助手ジュリオ・ロマーノが巨匠の下絵をもとに頭部と胸像を描き、手はラファエロ自身が加えたという見方である。誰を描いたのかは、誰も知らない。ラファエロの恋人フォルナリーナが想起されもしたが、鼻の形からしてすでに合わない。1890年、ヴィルヘルム・フォン・ボーデがこの板絵をロンドンで購入し、ストラスブールにもたらした。




