エリーザベト・レーデラーの肖像

Gustav Klimt, Portrait of Elisabeth Lederer, 1914. Wikimedia Commons. · PD

エリーザベト・レーデラーの肖像


作品情報

アーティスト
グスタフ・クリムト
制作年
1914
技法
油彩・カンヴァス
種類
絵画
寸法
180.4 × 130.5 cm

ストーリー

若い女性が、東洋風の模様をちりばめた華やかな衣に包まれて立っています。描かれたのはエリーザベト・レーダー、ウィーンの大コレクター一族の娘で、レーダー家はクリムトの最大の後援者でした。制作は1914年から16年ごろ。やがて時代が彼女に牙をむきます。ナチス政権下、ユダヤ系であった彼女は迫害の危機にさらされました。そこで彼女は、自分は画家クリムトの隠し子なのだと主張します。母セレーナもこれを裏書きし、ナチスの血統審査局はこの作り話を受け入れて、彼女を「半分アーリア人」とみなしました。おかげで彼女は国外追放を免れます。生前多くの子をもうけたと噂されたクリムトの名が、皮肉にも彼女の命綱になったのです。絵の中の穏やかな微笑みは、そうした運命をまだ何も知りません。

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