
Albrecht Dürer · PD
富豪ヤーコプ・フッガーの肖像
作品情報
ストーリー
1519年、若きカール5世が神聖ローマ皇帝に選ばれた。その決め手は金であり、選帝侯たちの票を支えたのが、アウクスブルクの豪商にして銀行家ヤコブ・フッガー、ヨーロッパでも指折りの富豪だった。その頃、1520年ごろに彼を描いたのがアルブレヒト・デューラーである。二人はすでに1518年のアウクスブルク帝国議会で顔を合わせていた。デューラーはニュルンベルク市の使節団に加わってこの地を訪れていたのだ。画面には、これほどの富から想像される金や宝石はいっさい見えない。フッガーは落ち着いた青い背景の前に四分の三正面で立ち、毛皮裏の広い外套と、刺繡をほどこした茶と金の帽子を身につけ、そのまなざしはあくまで冷静で注意深い。




