
Vila Velebita · PD
横たわる裸婦(一輪の花)
作品情報
ストーリー
1887年、ヴラホ・ブコヴァツはこの《Une fleur》、すなわち「一輪の花」を描き、同じ年にパリのサロンへ出品した。当時のサロンは画家の成否を左右する一大展覧会だった。彼はドゥブロヴニク近郊のツァヴタト、ダルマチア海岸の出身だが、絵はパリでアレクサンドル・カバネルに学んだ。有名なサロンの《ヴィーナス》を描いた画家である。絵の着想もこの師から来ている。花々のあいだに横たわる若い女性が、二輪の薔薇のつぼみを唇に寄せ、彼女自身も花束のなかのもう一輪の花のように見えてくる。柔らかな青、淡い肌の色、なめらかな画面は、いずれもアカデミックなサロンの言葉であり、ブコヴァツはこのころサロンで最も成功した外国人画家の一人だった。のちに彼は故郷へ戻り、クロアチア近代絵画の中心的存在となる。