
I, Sailko · CC-BY-SA-3.0
アレクサンドリアの聖カタリナ
作品情報
ストーリー
16世紀のイタリアで、絵を職業にできた女性はごくわずかだった。バルバラ・ロンギはラヴェンナで父ルカ・ロンギの工房に育ち、そこで絵を学んで生涯その地で描き続けた画家である。手がけたのは主に小ぶりな祈りのための板絵で、聖母子や女性聖人を繰り返し描いた。中でもアレクサンドリアの聖カタリナは、彼女が何度も取り上げた主題だった。カタリナは、異教の学者たちを議論で打ち負かしたと伝えられる学識ある女性の聖人で、車輪と剣がその象徴として添えられる。ラヴェンナに残る一点は、画家自身の顔立ちを写した自画像ではないかと考えられている。バルバラ・ロンギに関する記録は少なく、その生涯の詳しい足取りの多くははっきりしていない。