サン=クルー

Alfred Sisley · PD

サン=クルー


作品情報

制作年
1877
技法
油彩、カンヴァス
種類
絵画
寸法
50.5 × 65.5 cm

ストーリー

パリの印象派の絵の多くは川の対岸、オルセー美術館に掛かっている。だからこのシスレーがルーヴルにあること自体が、少し意外に映る。ここにあるのは、リヨン寄贈という個人の寄贈のためで、十九世紀の数点が専用の部屋にまとめて並べられている。シスレーがサン=クルーを描いたのは1877年、パリの西、セーヌ河畔の小さな町である。その春、印象派は三度目のグループ展を開いたが、パリの批評家の多くはなお彼らを冗談扱いしていた。その年、彼にはほとんど金がなく、手近なものだけを描いた。川と、川沿いに低く連なる町並みである。対岸の鐘楼と、水面が雲を奥へと引き込んでいくさまに目を留めてほしい。こうしたセーヌの静かな一角を、彼は生涯描き続け、1899年に貧しいまま世を去った。市場が彼に追いつく前のことだった。

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