タバコを持つ自画像

Edvard Munch, Self-Portrait with Cigarette, 1895. Wikimedia Commons. · PD

タバコを持つ自画像


作品情報

制作年
1895
技法
油彩
種類
絵画
寸法
110.5 × 85.5 cm

ストーリー

1895年の秋、ムンクがこの自画像を、当時のクリスチャニア、いまのオスロで展示したとき、煙草は中立の小道具ではなかった。それはボヘミアンと退廃のしるしとして読まれた。まっとうなノルウェーの中産階級の外側で、あえて生きる暮らしのしるしである。31歳のムンクが見せたかったのは、まさにそういう自分だった。仕事は煙にやらせている。体は茶色がかったもやの中に溶け、下から光が当たって、顔と煙草を持つ手だけが薄闇から前へ浮かび上がる。伝統的な肖像画にあった堅固なものは、すべて柔らかくほどけている。ムンクは自ら国立美術館に何点かの絵の購入を持ちかけ、この一枚もそのとき収蔵された。

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