
Édouard Manet, Spring, 1881. Wikimedia Commons. · PD
春
作品情報
ストーリー
春、1881年。マネが晩年に手がけた、四季を寓意にした連作の一枚だ。モデルは若い女優ジャンヌ・ドマルシー。花柄の夏服に手袋、日傘をさし、咲きこぼれる茂みを背に横顔を見せる。優雅なパリの女性そのものが「春」の姿になっている。糖尿による病で歩くのもつらくなっていたマネは、身近な現代の女性像に晩年の力を注いだ。この絵は1882年のサロンで好評を博したが、翌年マネは世を去る。同時代の流行を軽やかにとらえた、最後の輝きのような作品だ。今はロサンゼルスのゲティ・センターにある。




