
Maarten van Heemskerck · PD
聖母を描く聖ルカ
作品情報
ストーリー
1532年、ローマへ旅立つ直前に、マールテン・ファン・ヘームスケルクはこの板絵を描き、加わったばかりのハールレムの画家組合に贈りました。描かれているのは、その守護聖人である聖ルカ。聖母を写生している姿です。古い言い伝えでは、この福音書記者こそ聖母を最初に描いた人物とされてきました。画家の組合にとって、絵を描く聖ルカを描くことは、自分たちの仕事そのものを描くことでもありました。ヘームスケルクは聖ルカを、鼻に挟む眼鏡をかけた老人として表し、顔の皺や血管まで細かく描き込んでいます。伝記作者カレル・ファン・マンデルによれば、この姿のモデルを務めたのは町のパン職人だったといいます。1566年、聖像破壊の嵐がハールレムの教会を襲ったとき、市当局はこの絵を守り抜きました。
