
Joe Mabel · PD
十字架のふもとの聖マグダラのマリア
作品情報
ストーリー
「十字架のふもとの聖マグダラのマリア」。テンペラで板に描かれた、1500年ごろの作です。作者の名は残っていません。主題の聖マグダラのマリアは、福音書でキリストの十字架のかたわらに立ち、その死を見守った女性として知られます。中世からルネサンスにかけて、悔悛と深い悲しみのしるしとして、十字架の足もとにひざまずく彼女の姿が繰り返し描かれました。1500年前後という時期は、後期ゴシックの敬虔な祈りの絵が、やがて来るルネサンスの表現へと移り変わっていくころにあたります。誰が描いたのかはわからないまま、その祈りの主題だけが板の上に残っています。