
Jacob Ochtervelt · PD
戸口の街頭音楽師
作品情報
ストーリー
ヤーコプ・オフテルフェルトは、ひとつの画題をほぼ生み出した。裕福な家の戸口を舞台にした、玄関の場面である。1665年にロッテルダムで描かれたこの絵は、その好例だ。敷居の上で二つの世界が出会う。内側には裕福な一家の母親、幼い息子、そして女中がいる。外側には二人の大道芸人がいて、一人はヴァイオリンを、もう一人はハーディガーディを奏でる。開いた扉が、両者を一瞬向かい合わせる。母親はただ聞いているのではない。子どもの手を取り、楽師たちへ施しを与えるよう教えている。女中は家と通りのあいだを取り持つ。大理石の床には、戸口から差す光が二つの暮らしの境を引く。この画布は今、セントルイス美術館にある。