
Jacopo Tintoretto · PD
スザンナ
作品情報
ストーリー
『スザンナ』は旧約聖書「ダニエル書」に由来する。若い人妻が庭で水浴びをしていると、町の名士である二人の長老がひそかにこれをのぞき見し、身を任せねば姦通の罪で訴えると迫る。ヴェネツィアはこの主題を繰り返し描いた。偽りの証言をめぐる教訓が、同時に画面の中央へ大きな裸体を置くことを許したからでもある。この油彩画はヤコポ・ティントレットの息子ドメニコの手になり、16世紀の最後の数十年に描かれた。息子が父の多忙なヴェネツィアの工房を引き継ぎ、街のために肖像画や祭壇画を送り出し続けていた頃である。ワシントンへは、チェーン百貨店で財を成したサミュエル・クレスを通じて渡った。その人のイタリア絵画コレクションが、ナショナル・ギャラリーの核となった。