
Leonardo da Vinci · PD
タヴォラ・ドーリア
作品情報
ストーリー
レオナルドは《アンギアーリの戦い》をついに完成させませんでした。1503年、フィレンツェの評議会広間のために描き始めた壁画で、実際に描いた部分も、のちの手直しや時の流れの下に消えています。この板絵は、その中心の乱闘を伝える最良の証しです。騎士と馬が一本の軍旗をめぐってもつれ合い、顔は怒りにゆがんでいます。16世紀に無名の画家が、原作に迫るほど忠実に写し取りました。そして板絵そのものの来歴は、まるで一編の犯罪小説のよう。1939年に売られ、翌1940年にイタリアから不正に持ち出され、ミュンヘン、スイスを経て、善意で購入した東京の美術館にたどり着きます。2012年、日本は返還に同意し、この板絵を両国のあいだで交互に展示したのち、最後はイタリアのウフィツィ美術館へ永久に戻す取り決めが結ばれました。