
Gaspar Dias · PD
聖ロクスへの天使の出現
作品情報
ストーリー
リスボンは疫病をよく知る町で、16世紀半ば、疫病よけに祈られた聖ロクスに捧げる教会を建てました。その礼拝堂の祭壇のために、1584年ごろ、マニエリスムの画家ガスパール・ディアスが高さ三メートルを超えるこの大画面を描きます。主題は聖人の生涯の一場面です。巡礼者ロクスは、北イタリアのピアチェンツァの施療院で疫病の人々を看護し、やがて自らも病に倒れました。森へ退いて死を待つ彼のもとへ天使が降り、脚の傷を手当てする。ディアスがとらえたのはその瞬間です。この作品は、イタリアの巨匠たちに学んだこのポルトガル人画家の、現存する最も重要な仕事とされています。今も聖ロクス教会の中、その付属美術館のかたわらにあります。