
Alfred Sisley · PD
モレのロワン運河
作品情報
ストーリー
シスレーがロワン運河のこの一角を描いたのは1892年、モレ゠シュル゠ロワンでのことだ。水辺のこの小さな町は、彼が十年前に最終的に腰を落ち着けた場所で、何度も繰り返し描いた土地でもある。パリでイギリス人の両親のもとに生まれた彼は、印象派のなかでもっとも控えめな一人で、1899年一月に貧しく、ほとんど忘れられたまま世を去った。その少し後、モネを中心とする友人たちが金を出し合ってこの絵を買い取り、リュクサンブール美術館に寄贈した。彼の作品をようやく公共のコレクションに入れるためである。彼は運河が曲がりはじめる地点に陣取り、幹をむき出しにしたポプラの並木ごしに対岸を眺めていた。この並木が画面全体に律動を与えている。




