
Édouard Manet · PD
クロッケーの試合
作品情報
ストーリー
1873年、マネは初めて戸外で、自然光のもとに絵を描いた。選んだのは当時の流行、クロッケー遊びに興じる人々という当世風の場面だ。一見ありふれた中産階級の午後のようだが、ここに見える組み合わせは見かけどおりではない。槌を握るのは友人の画家アルフレッド・ステヴァンス、遊ぶ女性たちのなかには彼の数々の絵のモデルだったヴィクトリーヌ・ムーランと、アリス・ルグヴェがおり、奥にはもう一人の友人ポール・ロディエが顔を出している。つまり画家とモデルたちが、良家の暇な人々を演じてポーズをとっているのだ。ほどけた筆致と明るい光は、マネがもっとも印象派に近づいた瞬間でもある。この絵はいまフランクフルトのシュテーデル美術館にある。




