
Caravaggio, The Crowning with Thorns, 1602. Wikimedia Commons. · PD
茨の冠
作品情報
ストーリー
カラヴァッジョがこの絵を描いた1600年代初め、彼は聖なる場面を、まるで目の前で起きている生身の暴力のように突きつける描き方を推し進めていた。ここでも、茨の冠をキリストの頭に押しつける二人の男は、聖書の登場人物というより、今そこにいる屈強な労働者のように見える。左には当時の甲冑をまとった男が冷ややかに眺めている。強い光がキリストの上半身だけを闇から浮かび上がらせ、それ以外はほとんど暗がりに沈む。この絵は、彼の重要な後援者だった貴族ヴィンチェンツォ・ジュスティニアーニのために描かれたと伝わっている。




