
Nils von Dardel · PD
瀕死のダンディ
作品情報
ストーリー
1918年、第一次世界大戦がようやく終わり、スペイン風邪が世界で数百万の命を奪っていた。心臓を病んでいたニルス・ダルデルにとって、死はいつも身近な連れだった。その年に描いたこの絵で、めかしこんだ青年が友人たちに囲まれて床に倒れている。強い色とうねる輪郭は、スペインで見たエル・グレコの祭壇画『オルガス伯の埋葬』に学んだといわれる。ふつうなら臨終の男は天を仰ぐところだ。だがダルデルのダンディが最後に見つめるのは天ではなく、差し出された手鏡に映る自分自身の顔である。