
Caravaggio, The Entombment of Christ, 1602. Wikimedia Commons. · PD
キリストの埋葬
作品情報
ストーリー
1600年ごろのローマでは、フィリッポ・ネリが創設した修道会が、飾り立てない素朴な信仰をとなえていた。その会派の教会のために、カラヴァッジョは1603年ごろこの祭壇画を描いた。主題はキリストの埋葬である。息絶えたキリストの体が、塗油のための石板の上へ、いままさに横たえられようとしている。登場人物は聖人というより、労働で日焼けした市井の人々のように見える。手前へ突き出した石板の角は、見る者のほうへ迫り出し、場面のすぐそばへ引き入れる。この構図はのちの画家たちを強くとらえ、ルーベンスもセザンヌも、この絵を自らの手で写している。




