
Alfred Sisley · PD
洪水のロージュ島の渡し場
作品情報
ストーリー
1872年の最後の数週間、パリの下流でセーヌ川があふれ、12月半ばごろに最高水位に達した。シスレーはその増水のただ中に出て絵を描いた。ロージュ島の渡し場が、灰色の水になかば沈んでいる。洪水は彼を引きつけ、この主題にはその後も何年ものあいだ立ち返ることになる。とりわけ1876年の名高いポール=マルリー連作である。この一枚には、歴史のなかのささやかな居場所がある。画商デュラン=リュエルが1873年1月に200フランで買い取り、1874年の春、第一回印象派展に掛けられた。まだ無名の画家たちが作品を持ち寄って展示し、嘲笑され、そしてその名を与えられた、あの展覧会である。目録での番号は162番だった。




