
Edvard Munch, The Kiss, 1897. Wikimedia Commons. · PD
接吻
作品情報
ストーリー
エドヴァルド・ムンクは、愛と不安と死をめぐる連作「生命のフリーズ」を、1890年代を通して描き続けた。この《接吻》もその一枚である。窓辺で抱き合う男女の顔は、輪郭を失い、溶け合ってひとつの塊になっている。互いに深く結びつくことは、自分という個を失うことでもある。ムンクはそんな不安を、幸福な口づけの中にそっと忍ばせた。外の街の光を締め出すように、カーテンだけがまっすぐ垂れている。




