
Édouard Manet, The Matador Saluting, 1866. Wikimedia Commons. · PD
挨拶する闘牛士
作品情報
ストーリー
1865年、マネは長らく先延ばしにしていたスペイン旅行をついに実現し、別人のようになって帰ってきた。17世紀のスペイン絵画は複製で親しんでいたが、プラド美術館でベラスケスの実物に対面するのはまったく別のことだった。マドリードでは名高い闘牛士カイエターノ・サンスの試合も見ている。パリに戻ると、彼はこの全身像を描いた。同種の作品の最初の一点で、平坦な光と、暗く切り詰めた色調はベラスケスからそのまま受け継いだものだ。1866年のサロンはこれを落選させ、そこでマネは1867年の万国博覧会のかたわらに自前の展示館を建て、スペインを主題とするほかの20点とともに掲げた。ニューヨークに渡ったのは数十年のちのこと、画家メアリー・カサットの助言によってである。




