
Henry Fuseli · PD
夢魔
作品情報
ストーリー
1782年、ロンドンの王立美術学院にこの絵が掛けられたとき、理性を重んじる啓蒙の時代のただ中で、それは異様な光を放った。眠る女性の胸には猿のようなインキュバスがうずくまり、暗がりからは白目をむいた馬が首を突き出している。フュースリはこれを、物語の一場面としてではなく、悪夢そのものの手ざわりとして描いた。批評家は不安を口にしながらも目を離せず、版画に写されて広く出回った。フュースリはその評判に応え、数年のうちに構図を変えた別の《夢魔》をもう一枚描いている。




