
Didier Descouens · PD
ヴェネツィア総督への指輪の献呈
作品情報
ストーリー
1340年2月15日、恐ろしい嵐がヴェネツィアを襲おうとしていた。伝説によれば、一人の老いた漁師が小舟に三人の聖人を乗せて渡し、彼らが嵐を鎮めたという。そして町の守護聖人である聖マルコは、奇跡の証しとして自らの指輪を漁師に授け、当局に届けるよう命じた。パリス・ボルドーネが1534年ごろに描いたのは、まさにその瞬間である。総督の前にひざまずく漁師の頭上には、ドゥカーレ宮殿を思わせる壮大なロッジアが広がる。この注文をボルドーネは競作で勝ち取ったもので、ロレンツォ・ロットやポルデノーネも同じ競争に加わっていた。そして伝説のあの指輪は今も残り、サン・マルコ大聖堂の宝物庫に収められている。