
Guido Cagnacci · PD
悔悛するマグダラのマリア
作品情報
ストーリー
カニャッチがこの人物の多い大作を描いたのは1660年代の初め、晩年のことで、当時彼はウィーンのハプスブルク家の宮廷に仕えていた。主題はマグダラのマリアが生き方を改める、その転機の一瞬である。彼女は半裸のまま床に倒れ、宝石ときらびやかな衣を今しがた引きちぎったところで、姉のマルタが身をかがめ、新しい生へと促している。画面はほとんど舞台のように仕立てられ、二人の女の上では天使が黒い悪魔を戸口の外へ追い立て、徳が悪徳を人前で駆逐している。カニャッチはこの趣向を誇りに思っていた。彼は通例の「誰それ画」ではなく、自分を画面の「考案者」として、Guidus Cagnaccius Inventor と署名した。この絵は今、ロサンゼルス近郊のノートン・サイモン美術館にある。