
Hieronymous Francken II / Adriaen van Stalbemt · PD
諸学問と諸芸術
作品情報
ストーリー
これは絵についての絵である。17世紀半ばごろ、アントウェルペンの裕福な収集家たちは、自分の珍品陳列室を描かせるのを好んだ。画布、彫刻、地球儀、貨幣、貝殻、科学器具でぎっしり埋まった部屋は、教養ある者が通じているべき諸学と諸芸を表していた。ここでは絵が額と額を接して壁の上まで並び、小さな人物たちが一枚の素描に見入り、床の品々に手を触れている。こうした作品は、画家自身の力量を示す見せ場でもあった。ひとつの額のなかに、多くの異なる様式を縮めて再現しなければならなかったからだ。この絵はのちにスペイン王妃イサベル・デ・ファルネシオの手に渡り、やがてプラド美術館の母体となる王室コレクションに入った。